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阿析違抗翻譯官,冒著生命危險保護越共間諜,希望翻譯官能放間諜一條生路。圖/沐光實驗劇場提供

劇場の新人育ち 素人「英雄」がベトナム戦争を演じる

2014年12月11日

今年三月に開催された「バックステージプロフェッショナル人材育成プログラム」では、肢体開発、劇と声楽などのコースを設け、60名近くの素人役者を育てた。六日に台湾芸術大学パフォーマンスホールで初のベトナム戦争を元にしたオリジナルミュージカル『英雄』が上演される。

中央大学英米言語所の学生である林(リン)さんが劇で冷血乱暴な通訳官を演じている。「来い!」南越(ナンユぇェー)通訳官がギュッと共産党スパイの襟を掴み、舞台の真ん中まで引っ張り、拳銃をスパイのこめかみに当てて怒鳴った。林さんがこの役は自分の明るい性格とは真逆で、最初に劇の授業で役を揣摩するのが非常につらかったと告白した。しかし監督に「自分をグラス瓶のように空にし、役が入るようにしなさい」と言われてから、やっと通訳官の戦争によって家族を失った憤慨を感じるようになった。「舞台では彼(通訳官)を演じているのではなく、私が彼になったのだ。」と林さんが述べた。

外国語専攻、主役である余(ユー)さんが重なりながら高めていく高音と転調で『英雄』を歌う。ミュージカルの出演経験がなく、今回は自分の限界に挑戦するためにプログラムを参加した。毎日2キロのジョギングで肺活量を鍛えるだけではなく、今までの音域を越え、より高く重厚な音色を出すために、お腹から声を出すことや歌う時に重心を低く置くことを学んだ。

マーケティングマネージャーの龔(ゴン)さんによると、この二年間に実験劇場に参加する若者が多くなり、メンバーたちの個性を発揮させるためにこの初の人材育成プログラムを作った。さらに、今までの実験劇場の公演が二百人ぐらいのミニ劇場が多かったが、このプログラムを実行した後には九百人を収容する大規模出演に拡大するようになったと示唆した。

現在人材育成プログラムは20名近くの帰国プロ講師と業界の専門家によって進行され、理論も実践もコースに含まれている。参加したメンバーによるとプログラムの料金は負担できるような合理的なもので、学び始めはハードルが低い。主催団体によると、人材育成プログラムは今後も続けて開催し、これからは地方でも公演をし、多くの成果の披露公演も開催される予定である。

『英雄』が描くのは単純かつ貧しい阿析(アシー)君が戦火が絶えない戦場に赴き、死体だらけの光景と殺掠の残酷さを目にする物語。観客である陳文柔(チェン・ウェンロー)がこのように称賛した:「彼ら(役者たち)は本当にすごい、素晴らしく演じくれました。戦争の極的な状況が感じられます。」ある出演者によると、以前彼はゲームでキャラクターを操ることによって、自分が怪物を殺す英雄になれたが、この劇を通して殺掠と争いは問題を解決できないということを悟った。「人々を和睦するようにし、愛が満ちているより良い世界を作る人こそ、英雄だ。」

CGM 北四区